今日の一善:草むしりと哲学
今日は、淡々と草むしり。
その途中で、ふと考えた。
なぜ自然は、すぐに地表を植物で覆おうとするのだろう?
まるで裸を隠すように、
自然は“植物”という服をまとう。
そして僕ら人間は、
その服を剥ぎ取ろうとする。
それはまるで、スケベな男が、裸の女性に手を伸ばすような——
草むしりは、人間のエロスだと思った。
さらに考えてみた。
なぜ人は、こんなにも必死に草を抜くのか?
草が生え、木が育ち、森になり、獣が増える。
その“自然の支配”を恐れているからかもしれない。
僕たちは、森から逃げてきた猿。
だから本能的に、森の再来を恐れているのかもしれない。
ゴミ拾いも、同じことなのかもしれない。
ゴミが溜まると、不衛生になる。
感染症やヘビ、虫…人間にとっての“脅威”が集まる場所になる。
だから、人はゴミを拾い、
きれいな空間を保とうとする。
それは“生存確率”を上げる、本能的な行為。
そんなことを、黙々と考えながら草をむしっていた。
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