今日の一善:本を通して、誰かの世界を感じる
柴崎友香さんのエッセイ『あらゆることは今起こる』を読んだ。
著者自身がADHDの診断を受けた経験をもとに、
「救い」と「戸惑い」の両面を、静かでやさしい筆致で描いている。
柴崎さんは小説家だけあって、文章がとても読みやすく、
読むこちら側の感情にも、ゆっくりと染み込んでくる。
その結果:
世間で語られるADHDという言葉は、
「多動」「不注意」「衝動性」など、
どこか乾いたラベルのような印象がある。
でもこの本では、
本人の視点から見た“内側の世界”が
豊かに、みずみずしく語られていて、
そのレッテルの奥にある「人間そのもの」が見えてくる気がした。
気づき・学び:
診断名は、大切。
でも、人は診断名だけで理解できるほど、単純じゃない。
レッテルは「入り口」にはなるけれど、
「全て」ではない。
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